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<事象、1>
もう何年前になることか。。。ケルト音楽を色濃く反映した、ENYAの登場と前後して、「ヒーリング」という括りがクローズアップされました。『ヒーリング・カラヤン』なる作品までシリーズでリリースされてましたからねぇ。多分、それ以降意識としてはっきりしてきたと思われるのが、フィーリングで音楽作品を括る行為。
それまでは「ヒット曲集」とかジャンルでの括りの方が多かったはずです。それを聴いた感じで括るのは、新鮮です。こうなるとジャンルとか売れてる/売れてないとかは、あんまし関係ありません。ある意味、選者のセンスが問われますね(笑)。
それは今でも脈々と続いていて、数多くの種類のコンピレーションが発売されていますよね。
コンセプトに基づいて選曲された作品は、セールスも好調なようです。
ここで注目したいのは、商品のセールスポイントが、感性に向けられている点です。聴く人の感情を予測して、それを分かりやすく伝えている商品として成立してます。ネーミングに「ヒーリング」とか「ダンス」とか「ナチュラル」とか、感性に訴えるキーワードが入ってることが多いですから。ジャケも演奏者が出てくることは少なく、想像をかき立てるデザインものが多いです。
この商品は、聴き手に音楽的な挑戦はしてません。提案はしてるかも。でも売り手のマインドで作られているというよりは、買い手のマインドで作られてます。ユーザーの側に寄り添っていると言えると思います。
<事象、2>
音楽とは、全く関係ないのですが、食品産業についてです。
ニュースでみましたが、最近のレストランは、原材料の生産地(場合によっては生産者)をお客さんに分かるように掲示してるらしいですね。スーパーでも「トレイサビリティー」(直訳すると、追跡性!?)がキーワードになってるらしく、その商品がどこで作られ、どういう経路で店頭に並んでいるのかが分かるようになってるらしいです。
ここで注目したいのは、情報公開度の高さ。商品について、消費者が必要としている情報が、出来る限り伝わるようにしています。それによりメーカーは嘘がつけないし、選ぶ側もそれぞれの基準を持ってして、商品を選ぶわけです。その基準に達していなければ、メーカーは改善のポイントとなります。ある意味、インタラクティブ(双方向性のある)現象かもしれませんね。
<事象、3>
これまた音楽と関係なく、<事象、2>と同じニュースでやってたんですけどね(^
^ ;、漢方薬について。
そのニュースによると、、、漢方薬とは一般的に、難しいもの/敷居の高いもの/効果が分かりにくいもの、などネガティブな印象が多かったので、パッケージに効用/効能を明記し、パッケージもカラフルにしたり工夫したら、売り上げが一般薬より伸びているらしいです。
私も実は、「脂肪を減らす!」というキャッチにココロ動かされ、WEBでその商品を調べてしまったクチですが、パッケージは従来の草のイラストとかではなくてポップアートっぽいし、なんたって箱に「肩こり、冷え性に」とか、それこそ「脂肪を減らす」とか、ストレートに書かれてます。
ここで注目したいのは、<事象、2>と同様に、情報公開についてです。
<事象、2>は、その商品の生い立ちについての情報公開度が高い例でしたが、この例は、「商品を実際にどう使うか/使ったら、どうなるか」についての情報公開度が高い(←この表現、微妙!?)ですね。消費者に、実際に商品を使ったときの具体的なイメージを提示しているところは、注目に値すると思います。「何か、効きそうな、凄そうな感じ」とかで思考をストップさせず、もっと消費者の立場に立って商品を完成させた観があります。
以上諸々と、日々感じている漠然としたものとをふまえて強く感じるのは、「もう、まな板の上のコイみたい…」。消費者に隅から隅まで曝け出し、それで選ばれたものが買われていく…。そんな中で、<事象、1>および<事象、3>の態度は、今後の参考になります。
というのは、こちらから「これ、○○ですよ」「△△になりますよ」という、発信者の思いを込めることができるから。
長々と書きましたが、私が上述いろいろから導き出した仮説というのは、、、
音楽作品についても、マーケティングといえば「○○くらいの年齢層で、男/女で、職種は●●で」みたいのが定説でしたが、実は、「この作品で35歳、男が、昔の恋を思い出して、泣く」とか、「20歳女子が、自転車に乗って通勤するときにiPodで聴いて、テンション上げる」とか、シチュエーションを絞り込んで、制作/宣伝したら、もっと売れるかも!?というものです。
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